先週のOPEC総会で原油の減産が見送られ原油先物価格が大幅に下落したことはお伝え致しましたが、それに付随して産油国の通貨が大きく売られてきております。ウクライナ侵攻以降、欧米の経済制裁により疲弊してきているロシア経済ですが、ここにきて資金の流出プラス原油先物価格の下落により、対ドルで過去最安値にまでルーブルが下落しており、予断を許さない状況となっております。円安政策の日本においても、対円で1年で30%前後の下落、対ドルでは半値近くにまで暴落状態となっております。為替、株価指数は大きく下落し、そして国家の信用力ともいえる長期国債(新発10年物)も10%を超え、保証料率CDS値(クレジット・ディフォルト・スワップ)は319bptと料率が急上昇(危険指数上昇)とかなり状況が悪化していると言わざるを得ないでしょう。(因みに中国CDS値76.5、イタリアCDS値97.0、日本CDS値58.0)