昨日日本銀行黒田総裁が自信たっぷりにマイナス金利の効果について語りましたが、それに反して市場は一貫してNOを突きつける形となっております。マイナス金利政策により銀行、生損保、企業退職金積み立て金の運用が大変厳しくなるのが見えており、市場はそれを予測して日本株を叩き売っています。特に2013年から始まった株式非課税運用のNISAで人気が高かった、銀行株や生損保株の暴落が顕著になっています。このまま行けば逆資産効果を生み出し、本邦の景気は更に悪くなるのは必至でしょう。肝心の企業への貸し出しは、マイナス金利で伸びるとは到底思えず、行き場の無くなったマネーはますます債券市場に流れると思っています。これらは住宅バブル、不動産バブル、REITバブルを生み出すと思われ、2020年問題として日本に突きつけられることでしょう。