マツダ自動車が31日に発表した2015年3月期連結業績見通しが、前回4月に公表した金額を300億円増額し、2兆9300億円に上方修正致しました。これは、下期にスカイアクティブ小型ディーゼル車種の売り上げが寄与することで業績を後押しすると見ており、それによる上方修正。2014年上期の連結業績は営業利益ベースで2年連続、経常利益は7年ぶり、純利益では9年ぶりに過去最高益を更新致しました。マーケット別目標では、本邦と中国市場をそれぞれ5000台減少させましたが、好調な欧米市場が牽引すると見込み世界販売台数は前年同期比6.0%増の66万9千台に伸長。同社は国内生産比率が現段階で高く、為替感応度は非常に強いため今回日銀が発表したQQE2の恩恵を最大限に受ける形になり、更に世界的に需要が増加する革新的な小型ディーゼルを輩出し始めるのも、同社にとって追い風となるでしょう。