南ドイツ新聞が12日の紙面で、独ダイムラー社が過去に販売した100万台超のディーゼル車において、違法な排ガス操作が行われていた疑いがあると報じました。同社に対して、本社のシュツットガルト検察当局が5月23日から不正の疑いが強まったとして複数の関係先を捜査していた。この時の捜査令状によると、2008年~2016年に掛けて欧州や米国で販売された高級車「メルセデス・ベンツ」などを含む一部車種で不正の疑いがあるとのこと。不正の詳細は明らかになっていませんが、VWと同様検査時のみ排ガス低減機能を稼働させる違法なエンジン制御ソフトが使用されていた疑いが濃いということだ。環境、エコ、温暖化防止、CO2排出権取引など、環境先進国として率先して各国に環境問題の取り組みを強く促していたEU諸国内で、このような度重なる問題が発生するというのは、本末転倒な話である。ましてや最近のASEAN域内では、アジアなのに何故かユーロスタンダードを用いるケースが多く、このような事象を受けても尚、ユーロスタンダードに固執していくのか、注目して見ていきたいと思っています。堀場製作所のような優秀な排ガス検査装置が有る以上、このような不正を行っても必ず白日の下に晒されるということです。被害を受けるのは、いつも一般ユーザーやその排出ガスを吸い込む市民ということでしょうか。欧州で今後EV化が加速する可能性が、いよいよ高まってきたのかもしれません。