2月からの急激な円高が、自動車業界に一抹の不安を及ぼし始めている。2月初めの120円台から、11日のSQ前には110円を割り込みそうな水準にまで円が買われたのは記憶に新しい。現在は戻してきてはいるものの、いまだ115円割れという状況だ。自動車メーカーや輸出企業の想定為替レートがまだ120円のところを見ると、今後更に円高が加速した場合に業績の下方修正を強いられる可能性が高まってくる。昨年に来年は円高に注意というレポートを会員の方々に発信したところ、大きな反響とあり得ないというお叱りを多々受けました。ただ実際円高に推移してきている訳で、今後も米国経済が本格的に回復して利上げが多段階に行われなければ、今後も円高基調に変わりは無いと思われます。