チャイナショック以降順調に回復してきている上海総合指数ですが、これとは対照的に商品先物市場の下落基調が止まりません。商品先物市場のCRB指数が182と、2002年11月以来の13年ぶりの安値となっております。世界需要の半分を占める銅市場では、6年半ぶりの1トン4500ドル割れ、アルミ、ニッケル、鉛、鉄も安値近辺となっている有様。中国は計画経済ですから、経済原則による減産調整が全くといって出来ず、在庫が積み上がりそれを安値で海外へばら撒くことで、更なる資源価格下落を呼び込んでいる状態となっています。資源価格の下落は資源国で有る、アフリカ諸国、南米、オーストラリア、ロシア等の経済や為替市場にダイレクトに影響するので、心配されるところです。リーマンショック以降世界経済を牽引してきた中国経済は、来年以降どのような影響を世界に及ぼすのか、注目は尽きません。