朝鮮民主主義人民共和国(以後北朝鮮)の止まらない核開発と、度重なるミサイル発射実験により、国際社会から目立った制裁が出てきています。ロンドンのCNN MONEYが伝えたところによると、インド政府が朝鮮半島情勢の緊迫化を受け、北朝鮮との貿易をほぼ全面的に停止、これにより北朝鮮は、中国、サウジアラビアに次ぐ3番目の貿易相手国を失ったことになった。 インドは2015~2016年時点での対北朝鮮への輸出額が1億1100万ドル(124億円)、輸入額も8800万ドル(98.5億円)に上っていたが、今回初めて実施する禁輸措置は、北朝鮮にとって衝撃が大きいと目されている。これまでインドは国連決議の採択を棄権してきたが、今回は国連の対北朝鮮制裁決議に全面的に従う禁輸措置を初めて実行、食料品と医薬品を除くすべての品目が対象になる。さらに今回の措置では、軍事、警察、科学、技術関連の訓練も全て禁止、インド国内にある北朝鮮政府の資産も凍結されるとのこと。今回の包囲網に関して、北朝鮮がどのような動きを示してくるか、注意深く見守る必要性が有りそうだ。