サンデンホールディングスの事業会社で自動車空調用コンプレッサーを手掛けるサンデン・オートモーティブ・コンポーネント(以下サンデンAC)は、グローバルで電動コンプレッサーの生産能力を増強させる。国内の生産拠点に生産ラインを1本新設して電動コンプレッサーの国内生産を再開するのに加え、中国・上海の新工場でも今春から量産体制に入る。今後日本・中国・欧州で合計100万台超の生産体制を構築、世界的に需要が拡大される電動コンプレッサーへの需要拡大に対応させる。群馬県の八斗島事業所ではこれまで、第一世代の電動コンプレッサーを生産していたが、フランス工場と同じ第二世代の電動コンプレッサーの生産を1月から開始した。2020年の電動コンプレッサーの市場規模は約700万台を予想、同社の世界シェアは25~30%を占めており、生産能力を増強することで、需要拡大に対応させながら現状程度のシェアを確保していく。