スバルは、高速道路の全車速域でアクセル・ブレーキ・ステアリングを自動制御する自動運転技術を開発しました。先陣を切って今夏投入する新型「レヴォーグ」・「WRX S4」に採用、今後は一部のモデルを除く全社に標準化させていく。標準化が進む運転支援システム「アイサイト」のカメラシステムを応用してコストを抑制、注目を集める自動運転技術の標準化を進めることで他社との差別化を図る狙い。新たに開発しました「アイサイト・ツーリングアシスト」は、高速道路の単一車線走行に対応させた自動運転技術、従来の「アイサイト」では対応していない時速60Km/h以下での自動操舵を実現した他、対応速度の上限を時速約120Km/hまで引き上げた。今夏に一部改良を行う「レヴォーグ」と「WRX S4」に標準装備、ベース車両の仕様向上を行いながらも、価格は従来比数万円高に設定する太っ腹だ。「ツーリングアシスト」機能は、従来の「アイサイト Ver.3」で採用したステレオカメラのみを使用、ソフトウェアの改良で新機能を実現させている。制御内容を徹底的に見直すことで、従来の加減速に加え操舵面でも先行車追従を行う。これにより渋滞時などの白線が見えづらい状況下でも自動操舵を可能にさせている。今後の車輌購入にあたり、自動運転技術の優劣が販売増への引き金となりそうな勢いだ。

(一部日刊自動車新聞より)