原油先物価格は、一時コンピューター自動トレーディングで若干の巻き戻しが有りましたが、再び下落基調に回帰しております。モルガンスタンレーはレポートで、OPECがこのまま減産をしないで原油を供給した場合、来年春には北海ブレントの先物価格が1バレル43ドル台にまで下落すると伝えております。北海ブレントの方がWTI原油先物価格より若干高いですから、WTI価格はそれよりも下回る可能性が高い可能性が有ります。原油先物価格の下落の影響でロシアの情勢がいよいよ悪化するでしょうし、何より現在ベネズエラが先に厳しい情勢となっており、短期2年物国債の利率が51%にまで急騰(価格下落)となっています。この原油価格の暴落(逆オイルショック)は、今後欧米に強気で対応してきた産油国に取ってどのような影響を与えるのか、ギリシャ同様大きな火種となりそうです。