本田技研工業は、今年後半に米国で発売を予定している「クラリティPHV」に1.5リッターエンジンを用いたプラグインハイブリッドシステムを採用する。1.5リッターアトキンソンサイクルエンジンと「アコードHV」に搭載した2モーター式のハイブリッドシステムを組み合わせ、PHV専用大容量リチウムイオン二次電池を搭載し、制御を最適化させることで、大柄なボディサイズ(全長4.9m)でも苦にならない動力性能を確保しているとのこと。パワートレインは、2モーター式スポーツHV「i-MMD」を採用、モーター等の主要部分は「アコードHV」と共通化してコストを抑制。エンジンは「フィット」などに使用されている既存の1.5リッター(L15B i-VTEC)をベースに開発し、発電が主体となる同システム向けに制御を最適化させ、約64キロメートル以上のモーター走行と、531キロメートル以上の総走行可能距離を実現させている。「クラリティ」は同じプラットフォームで、燃料電池車(FCV)、このPHV、そして電気自動車を投入し、今後4年間の米国販売で7万5000台を計画、その多くはこのPHVとされる肝いりの自動車だ。 (一部日刊自動車新聞より)