これまた注目されていた米国8月の雇用統計が先週金曜日に発表され、市場予想の18万人を下回る15万1000人と市場予想を裏切る結果となりました。先日のISM製造業景況感指数といい、今回の雇用統計といい、9月の利上げはほぼ無いと思って間違い無いでしょう。通常為替市場は失望により円高が進行するのですが、今回の雇用統計の発表は事前のISMの数値で多少織り込まれていた面が有りますので、ボックス相場は不変です。一番厄介なのは、12月に利上げが出来なかった場合、円安に誘導する術を失うことを意味しますので、年内の米国の経済状況は注視すべきでしょう。