世界主要販売先の一つ、ロシアでの自動車販売もブラジル同様3年連続の減少となっています。2015年の乗用車と小型商用車(LCV)を合わせた新車販売台数は、前年比35.7%減の160万1216台でした。過去最高の約293万台を販売した2012年から3年連続の前年実績を下回り、2009年以降の景気後退では最低の販売台数を記録した。もちろんこの背景には、2014年からの経済制裁によるルーブル暴落、資源価格の下落、銀行の貸し出しの厳格化による自動車ローンの利用率低下などが有ります。しかもこの新車販売台数は、2014年9月からのスクラップ・インセンティブ、2015年からの下取り車インセンティブ、自動車ローン金利補助とリース料金補助が有った上での販売実績です。昨年の新車購入者の4割弱がこの何らかの補助制度を利用していたとの事で、これがなければもっと悲惨な状況に陥ったと思われる。ただ資源価格の下落が続く中、新車販売も頭打ちになっており、ルーブルが足元若干戻しているので、本邦からの中古自動車輸入が戻りつつある。

2015年日系メーカー車名別販売トップ3

(日産自動車)

1位:ダットサン on-DO

2位:アルメーラ(シルフィ系)

3位:エクストレイル

(トヨタ自動車)

1位:カムリ 30,000

2位:RAV4 28,000

3位:ランドクルーザープラド 15,000

(三菱自動車)

1位:アウトランダー 16,300

2位:ASX(RVR)8,000

3位:パジェロスポーツ 3,900

(マツダ自動車)

1位:CX-5 17,681

2位:マツダ6(アテンザ)6,626

3位:マツダ3(アクセラ)3,005

(富士重工業)

1位:フォレスター 5,040

2位:XV 1,278

3位:アウトバック 638

(スズキ自動車)

1位:グランド・ヴィターラ(グランド・エスクード)2,168

2位:ヴィターラ(エスクード)1,683

3位:SX4 S-CROSS 1,450

(ホンダ技研工業)非公表

(いすゞ自動車)

1位:Nシリーズ 1,817

2位:Fシリーズ 558

3位:C&Eシリーズ 136

(日刊自動車新聞データ)