ASEAN工場のハブとなっているタイで、フォードモーターは既存工場に230億円を追加投資し、日系メーカーの牙城を崩す狙いだ。タイ国内はもちろん、ASEAN域内や周辺国にも販売出来るSUV、ピックアップ等のライトトラックを中心に生産能力を拡大させる。またASEAN事業の再建を進めるGMも同様にSUV、ピックアップを中心に販売の拡大を狙う。それぞれの工場で、ASEAN域内、オセアニア、中近東諸国、アフリカ、中央アジア輸出のハブとする予定だ。自動車メーカーは輸出の先に工場自体の海外輸出を加速させている。矮小化する本国での生産体制は今後どうなるのか、一抹の不安を覚える今日この頃だ。