ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した紛争が平静を保っており、ロシア経済が落ち着きを取り戻したかのように思えますが、実際には通貨安・株安・債券安のトリプル安となっております。特に最近独歩高の米ドルに対し1ドル39.58ルーブルで推移、年初が33前後でしたから20%前後の通貨安となっております。ロシア株式指数RTSも3ヶ月で20%下落、長期金利は10%に近づこうかという有様です。それに輪を掛けるようにロシアからの資本逃避が進んでおり、このまま進むようなことが有れば、プーチン政権や中央銀行も何らかの見えざる手を使う可能性も出て来そうです。本邦からの輸出先国でベスト3常連のロシアマーケット、今後の動向を見定めたいところでしょう。