米国小売売上高が堅調に推移したことや平均時給の上昇を受け、ドル高が加速しております。この記事を書いている米国時間で対ドル109円台半ば近くまでドル高が続伸、節目の108円台をあっさり抜いてきました。長期金利上昇を背景によるビハインド・ザ・カーブの原則により、12月利上げ確率が90%台にまで上昇、それがドル高を後押ししております。16日夜も米国で重要な指標、鉱工業生産指数、設備稼働率、生産者物価指数が発表されますので、指標の数値が良ければさらにドル高に進みそうな展開かもしれません。ただトランプ新大統領は、オールドエコノミー復活や保護主義を標榜しておりますので、ドル高には反発が予想され、足元のドルインデックス上昇も有りますので、この先のドル円の推移は外部要因に振らされる展開がより強くなるかもしれません。ただ108円を抜いて来たということで、この先はしこりが少ないですから、場合によってはスルスルと上に行く可能性も有るでしょう。