外国為替市場において、対ユーロはマイナス金利政策の効果で円高・ユーロ安に振れておりますが、対米ドルに関して101円を挟んだ膠着状態となっております。ウクライナ情勢、マレーシア航空機撃墜、イスラエルのガザ侵攻など地政学的リスクに伴い、今までなら100円を割るような円高に振れるのが通例でしたが、ここ数ヶ月の為替の動向を見ていると100円を割るような状況下では、実需の円売りドル買いが大量に入っております。今後もしばらくはこのような状態が続くと思われますが、このようにピンと張り詰めた状況下では、何かをきっかけにして為替が大きく変動することが有りますので、マーケットを注視し続けるのが宜しいかと思います。またオージードル、カナダドルなどは、中国経済の影響を受けやすいので、引き続き中国情勢に着目すべきだと思われます。