古河電気工業は「超軽量カーボンナノチューブ(CNT)電線の開発」をテーマとした研究開発案件が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が展開する「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」に採択されたと発表しました。銅に対し比重が1/5で、鉄の20倍の強度を持つ導電性素材のCNTを電子部品などに活用する技術を確立し、自動車の軽量化による燃費改善などに寄与することを目指す。同社はこれまでNEDOプロジェクトを通じて、世界トップレベルの導電率を達成したCNT導体を開発。この素材を生かした小型モーターを試作するなど、次世代CNT電線の研究開発に取り汲んできた。今回のNEDOプロジェクトでは、今年から5年間掛けて試作工数や開発期間の大幅短縮を目指し、先進的な計算機科学などを活用した材料開発手法を構築する。何度かレポートしておりますが、カーボンナノファイバー(CNF)、カーボンナノチューブ(CNT)、セルロースナノファイバー(CNF)等の新素材は、資源高の影響を受けづらく、軽量化に大きく寄与する次世代の素材になる可能性が高いため、オールジャパンで開発・量産化を進めて頂きたいもので有ります。

(一部日刊自動車新聞より)