米国の新大統領になるトランプ氏、彼がツイッターでつぶやく度に、為替、株価、世界有数の企業が混乱に陥っているように思えます。メキシコペソは売られ、債券は売られ、米国長期金利の上昇によるドル高で新興国から資金が流出し外貨準備高を減少させています。メキシコ工場で生産された物品を米国に輸入する場合には、高い関税を掛けるなど、脅しとも取れる発言を繰り返し、企業はその対応に追われています。雇用第一を念頭に政権運営をするとのことですが、現状完全雇用状態になっている米国において、無理やり雇用を作れば、人件費は高騰し結果企業収益を圧迫すると思われます。彼の記者会見で、メキシコ、中国とならんで日本も名指しされましたので、今後政府、日銀、企業は対応に苦慮しそうです。何はともあれ20日の就任演説以後に注視すべきでしょう。