スズキ自動車は29日、モーター走行が可能な同社初のストロングハイブリッド車(HV)を開発し、「ソリオ」・「ソリオ・バンディット」に追加設定して発売を開始しました。既存のマイルドハイブリッド(MHV)をベースとした小型軽量なスズキオリジナルのパラレルハイブリッドシステムを採用、MHV車比4.2Km/L向上となる32.0Km/Lの燃費を達成。価格はMHV車比22万1400円高の191万7千円からで、2WDのみの設定となる。新開発ハイブリッドシステムは、MHVをベースに独自の駆動用モーター(MGU)と、5速マニュアルトランスミッションベースの自動変速機「オートギアシャフト(AGS)」を組み合わせ、一定走行時や発進時などにモーターでの走行を可能とさせた。MGUの動力源で有るリチウムイオン二次電池は100ボルト仕様で、荷室下のサブトランクに収納できるコンパクト設計にし、実用性の維持と車輌重量1トン以下の両立を図りました。外観はフロントグリルやテールランプにストロングHV専用デザインを採用、これまでのMHV仕様との差別化をすることで、ユーザーの購入意欲を高めました。今回のHV車追加により、「ソリオ」はHV、MHV、ガソリンの3種に、「ソリオ・バンディット」はHVとMHV仕様の2種類になり、月販目標台数は、シリーズ合わせて3500台と変更していない。

(日刊自動車新聞より)