IMFの試算では今後数年におけるミャンマーの経済成長率は8.5%に達すると見られるのに対し、GDPに占める融資比率は19%と、近隣のカンボディア36%やヴィエトナム108%と比べて大分少ないのが現状です。今後外銀の進出によってミャンマー経済がどう変遷するか、世界の投資家が注目しております。さはさりながら、自分名義の口座保持者は全体のわずか4%、金融サービスにアクセス可能な人は2割にも満たないのが現状で、永らく鎖国状態だった同国の金融業は他国と比較してかなり遅れており、これら金融業改革も上手く進展するか注目されるところです。
現在進行形でミャンマーに支店配置、業務提携、預託販売をしている輸出業者が多くなってきておりますが、上記のように金融業が究極に未発達なため、掛売り、ローン販売等には十分に注意された方が宜しいでしょう。実際ミャンマー企業に対しての融資回収率は最低水準、具体的な破産法も無く破産処理に掛かる期間は最大5年と、OECD加盟国の倍近くの期間を要しているのが現状。今後政府や中央銀行を含め、スムーズに大改革を断行出来るかが肝となるでしょう。