今年10月2日に発売される第2世代の新型「リーフ」、現行の「リーフ」は日米欧を始め49ヵ国で販売され、累計販売台数は国内で8万台、海外で20万台を販売した。発売当初の販売見込みは下回ったものの、EV車としては世界最量販車の地位を築いた。新型ではボトルネックだった航続距離の延長、最新の自動運転技術の搭載、静粛性の向上、そして何よりあまり評判のよくなかったデザイン性を改良したことで、総合的な商品価値の底上げを図っている。欧州、中国、インドを始め、矢継ぎ早に国策として車輌のEV化を目指す方向性が示されてきており、EVの先駆者としてEV新興勢力のテスラモーターズに対抗していく狙い。EVは航続距離や充電時間や充電インフラにボトルネックを抱えていたが、日産、テスラモーターズが牽引してその解決を模索していたところに、各国のEV化促進政策の追い風が吹いてきた。EVが国策化となれば、二次電池性能が今後飛躍的に伸びる可能性も十分有り、EVが普通の車輌として使用される日も近いかもしれません。またEVは今後、中古自動車として国内外で需要が増加すると思われ、販売状況やオークションでの中古相場を見ておく必要が出てくると思っています。日本は国策としてEV化政策を推し進めておりませんが、EVのインフラ整備(充電方式)で世界の主導権を握るためには、官民挙げて可及的速やかに対処する必要があるでしょう。