メーカー再編以降、加速するOEM供給や部品の共有化によって、リコール件数が増加してきているのは皆さんお感じになられていると思います。ここもと多いのはより複雑化されてきた自動車用制御プログラムの不具合で、3年前と比較して2.5倍にまで膨れ上がっている状況だ。制御プログラムに起因する主なリコール届出件数は2014年度に22件、約65万3000台、2015年度には28件、110万4000台、2016年度は31件、約162万3000台と増加の一途をたどっている。リコール総対象台数に占める割り合いも、タカタ製エアバックを除くと2014年の8.9%から2016年度は16.9%と倍近い割合となっている。今後さらに衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制、自動運転車などの普及が加速すると思われ、自動車用制御プログラムの不具合回避は喫緊の課題となっております。更に何度もお願いしておりますが、自動車メーカーの方々には中古自動車として海外へ輸出された車輌へのご配慮も是非ともお願いしたいものです。 (一部日刊自動車新聞より)