通常であれば11月ごろには翌年の自動車輸入に関する税制がどうなるか予想する情報が出はじめるところだが、今のところそのような話は聞こえてこない。スリランカの深刻な外貨不足の状況を考えると、もうしばらくの間は自動車の輸入停止状態が続くのではないだろうか。一部の特殊な用途に使用される商用車についてはその必要性が認められて特別に輸入が許可されているようだが、その台数も限られている。本格的な輸入再開の前提条件としては、2020年5月に輸入した車両の代金決済を一時停止して1年後に決済するという措置がとられているため、まずはその分の支払いの決済がされてからということになるだろう。前倒しで支払いの決済がされるとは思えないので、そうすると2021年5月までは再開されることはないのではないだろうか?1年後と決めたその支払い期日も守られるのかどうかも懸念されるところなので、しばらくはダメと考えたほうがよさそうだ。

 

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