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2020年5月までの中古車輸出統計を眺めてみると、ミャンマー、スリランカ、マレーシアなど東南アジアマーケットの輸出台数の落ち込みが激しく、コロナショックの影響が輸出統計にもあらわれてきている。
中古車輸出統計2020年1月~5月
国 名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 |
ニュージーランド | 8,797台 | 10,916台 | 10,137台 | 1,982台 | 2,881台 |
ミャンマー | 3,975台 | 6,308台 | 6,027台 | 107台 | 109台 |
スリランカ | 2,706台 | 4,207台 | 3,875台 | 339台 | 272台 |
フィリピン | 2,248台 | 3,144台 | 2,765台 | 533台 | 551台 |
バングラデシュ | 3,300台 | 1,594台 | 1,860台 | 389台 | 390台 |
マレーシア | 1,746台 | 2,553台 | 2,107台 | 634台 | 313台 |
ミャンマーは中古車輸出の経由地のタイがコロナでロックダウンとなり、タイーミャンマー間の国境も封鎖された影響で物流が止まり、輸出台数が大幅に減少。スリランカは3月末に新規のL/Cの発行を停止した影響で4月以降は輸出台数が大きく落ち込み、さらに5月22日以降に船積みされた車両についてはL/Cの支払いを一時停止するとの方針をスリランカ政府が各銀行に通達したため、輸出代金の決済が止まってしまった。スリランカへすでに輸出してしまった車両を日本に積み戻すわけにもいかず、スリランカの銀行が提示する365日後の支払い条件を受け入れざるをえない状況で、スリランカ向けを主戦場としている輸出業者の資金繰りを悪化させる要因となっている。フィリピンもスリランカと同様に外貨送金が困難な状況となっており、輸出代金の決済がスムーズにできないことで、輸出が手控えられる結果となっている。
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