マレーシアは3ヶ月のクレジット(輸出してから3ヶ月後に代金の支払いがされる条件)で輸入業者と合意して中古車を輸出するケースが多いが、コロナ不況を理由にマレーシアの中古車輸入業者の団体が支払い条件を3ヶ月から6ヶ月に緩和するよう各輸出業者へ要望を出しており、代金回収遅延の懸念がでてきている。要望とはいえ、すでに輸出してしまっている車両については条件変更を受け入れざるをえないため、マレーシア向けを中心に取引をしている輸出業者にとっては資金繰り悪化の要因となりそうだ。代金決済の条件変更の影響でマレーシアへの輸出が手控えられたため、4月以降の輸出台数が減少している。

 コロナショックで落ち込む中古車輸出マーケットが多い中、ニュージーランドは少し希望がもてそうだ。4月はロックダウンの影響で輸出が手控えられて、1,982台と輸出台数が大きく落ちこんだが、5月は2,881台と輸出台数を少し戻してきている。東南アジアではしばらく輸出が停滞しそうな状況であるが、ニュージーランド向けは回復を期待したい。

 

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