ロシア国債の下落やルーブル安が止まりません。もちろんウクライナに対する侵攻が発端による経済制裁で、ロシア売りが加速しているのに他なりません。さすがのドイツメルケル首相も、欧州の国境を書き換えることは非常に危険だという声明を出しております。これを受けてロシア長期10年国債の利回りは9.8%台(価格下落)で二桁も視野に入ってきており、ロシア国債の売りを加速させております。
国家破綻保険指数のCDS値(クレジット・ディフォルト・スワップ)は260ベーシスポイントと急騰しており、こちらは予断を許さない状況となっております。ただロシアは外貨準備高が有りますから喫緊でどうなるかということは無く、むしろ露骨な経済制裁は、冬場の欧州向け天然ガス供給停止という報復措置という問題を意味しますので、欧州VSロシアの制裁の駆け引きには要注目でしょう。