ウクライナ分裂や連邦制への移行を企てるロシア政府ですが、金融制裁という兵糧攻めがじわじわと効き始めている感じが致します。以前のレポートで国債入札不調の話題を書きましたが、昨日も国債の入札を延期し2ヶ月連続で市場から資金調達出来ない状況に陥っております。ユーロの問題児と言われたギリシャやポルトガルでさえ、現在5%以下で資金調達が出来ているこの状況下で、ロシア国債は9%以上の金利を提示しても市場から資金調達が出来ないという有り様です。天然ガス市場、プラチナ、ニッケル、パラジウム市場の高止まりによる恩恵で世界に力を誇示したかったところですが、やはり西側の金融制裁という兵糧攻めの前には混乱が予想されそうです。
中古車輸出先で常にベスト3に入っているロシアですが、混乱が収束するまでは安全運転をお薦め致します。