1年でこうも経済状況が変わるかというくらい激変しているロシア経済、一時は落ち着いたかのように見えておりましたが、先日レポートしたように12月の外貨準備高の大幅な減少を見る限り、水面下では外貨両替や資金の海外逃避が継続していると見て間違い無いでしょう。ロシア国内の銀行から預金を引き出す動きが加速する中、ロシア国内のSBバンクはとうとう一方的に預金の引き出しを停止しました。今後の状況を聴取すべく広報部に連絡をとっているそうですが、連絡不通の状況が続いているとのことです。
また格付け機関S&Pは26日、ロシアソブリン格付けをBBB-から投機的等級のBB+に10年ぶりに格下げし、その結果を受けて預金引き出しに拍車を掛けているとの見方も。表向きはウクライナと停戦合意をしているロシア、マスコミでは報道されておりませんが、実際は毎日のように迫撃砲の応酬で、すでに1500人以上のウクライナ人が命を落としているのが現状です。ロシア国内経済は今年度にインフレ率10%を超えると予想され、今年も難しい舵取りを迫られそうです。