2020年1月~4月の中古車輸出先国の順位は、1位:U.A.E.、2位:ロシア、3位:ニュージーランド、4位:チリ、5位:ケニア、6位:ミャンマー、7位:タンザニア、8位:モンゴル、9位:南アフリカ、10位:スリランカとなった。

 3月との比較では、4月はどの国も輸出台数を減らしているが、特にニュージーランド、ミャンマー、スリランカの落ち込みが激しい。4月は、ニュージーランド:1982台、ミャンマー:107台、スリランカ:399台と輸出台数を減らし、それぞれ順位を下げた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ニュージーランドは3月末ごろからロックダウンとなり、ニュージーランドの各港での車両の引取りができない可能性が考慮されて4月は輸出が手控えられた。ミャンマーは経由地のタイが新型コロナの影響でロックダウンとなり、港湾従事者が港に作業にこられないため貨物がタイの港に滞留することとなり、輸出が手控えられた。タイの港からミャンマーへの輸送のめどが立たない車両はタイ政府による没収を回避するために日本に積み戻すケースもあったようだ。スリランカはコロナショックによる外国為替市場の混乱で過度な外貨流出を懸念して、自動車を含む不要不急の商品輸入のためのL/Cの新規発行を当面は停止することとした。このため、4月はすでに発行されていたL/C分の車両が輸出されたという状況で、発行済みのL/Cが消化されるとスリランカ向けの中古車輸出はしばらく止まる可能性が高そうだ。

 トップ10以外の主要輸出先国も見てみると、フィリピン:533台、バングラデシュ:389台、マレーシア:634台と、4月はそれぞれ輸出台数が大幅に減少している。

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