今回の台風被害では、被害を受け車両の台数が非常に多く、被害額も大きいため損害保険の重要性が再認識されている。台風で車両に被害を受けながら保険で救済されたというケースでは、CIF条件で高年式車を輸出されている中古車輸出業者で海上保険の特約で船積み前の保税ヤード内での損害もカバーされるという特約条項を入れた保険に加入していて保険による補償を受けたという事例があったようだ。CIF条件で中古車を輸出している場合はこうした海上保険による補償の適用範囲を広げる特約条項を追加することで被害への対策を取れる可能性がありそうだ。FOBCFR条件で中古車を輸出している場合は海上保険による対策は取れないが、今回の神戸港での台風被害で不安を感じた荷主からの要望を受けて輸出前の保税ヤードに保管中の車両の損害をカバーする保険の販売を検討している保険会社があるようだ。日本でビジネスをしているかぎり台風は毎年必ずやってくるもので、神戸港での台風被害が教訓となり、こうした損害保険の利用を検討する荷主も増えてきそうだ。

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