スズキ自動車は、インドで2020年から排出ガス規制が強化(ユーロ6相当)されることを睨み、同国内に東芝、デンソーと共同でリチウムイオン(LiB)二次電池工場を設立する。2年以内の生産開始を目標に、本邦の年間販売の1.5倍に当たる年間60万台を設定したとのこと。インドではすでに鉛蓄電池を使用した旧式のマイルドハイブリッド車を、Cセグメントのセダン「シアズ」、3列シート・7人乗り「エルティガ」に搭載、「シアズ」では2016年度の販売台数6万5000台の内6割の4万台、「エルティガ」では6万4000台の内7割の4万5000台がマイルドハイブリッド仕様となっている。これらが裏付けるように、インド国内でも燃費性能を注視している傾向は日本と同様強く、新工場で製造するLiBを搭載しインド国内で更なる攻勢を仕掛ける。日本で培った「マイルドハイブリッドシステム」、「エネルギー回生システム」、「エネチャージ」等の先進技術を、排出ガスが厳しくなる前の2019年を狙い照準を合わせていく。
(一部日刊自動車新聞より)