先日WTOからレアメタル・レアアース輸出規制の是正勧告を受けるまで、輸出規制を実施していた中国、インドネシアもすず地金の輸出を規制、更に来年1月からニッケル鉱石の輸出を規制する事が決定しております。すず地金に関して本邦では、輸入の5割をインドネシアに依存しているため混乱が予想され、ニッケル鉱石に関しても10月以降価格上昇が顕著になっております。また世界生産の7割を占めるプラチナに関して、南アフリカも輸出量の統制を示唆しており、自動車業界にとっては頭の痛い問題となりそうです。プラチナは燃料電池、ロケット関連、自動車の排ガス処理触媒など無くてはならないものなのです。プラチナが高騰すれば、必然的にスクラップ価格が上昇する可能性が非常に高くなるという事です。スクラップ業者の方々は、利益に直接結び付く事態なので注視された方が宜しいかと思います。経済レポートでも配信しましたが、日・米・欧で輪転機をフル稼働してお金を刷って量的緩和しておりますので、場合によっては来年以降、資源価格高騰の再燃という事態に陥る可能性も高いかもしれません。 (一部日本経済新聞より)
(ブコビッチ)