ウクライナでの一時的な停戦により、一定の落ち着きを取り戻しておりますウクライナ情勢ですが、ここにきて欧米VSロシアの経済制裁の脅し合戦の様相を呈してきております。欧米は力の論理で地図を書き換えるようなことは、到底容認出来ないということで、対ロシアに新たな経済制裁を模索しております。それに対してロシアのメドベージェフ首相は7日、国営航空会社アエロフロート傘下のLCCドブロリョートが、経済制裁により運行停止を余儀なくされた報復措置として、欧米の航空会社のアジア便を対象にシベリア上空の飛行禁止を検討していると示唆しました。飛行禁止になれば他の航空会社も安全上ルート変更せざるを得ず、航空会社各社に取って大きな打撃となる可能性が有るでしょう。アジア便は冷戦中の飛行ルートを選択することにより、現在の航空運賃やスケジュールの見直しを迫られる可能性が高くなると思われ、対して中国系の航空会社は当然除外されておりますので、日・米・欧の航空会社は同国の航空会社に価格では勝てなくなるかもしれません。