ここ数年本邦輸入車販売が絶好調で推移している。日本自動車輸入組合(JAIA)による11月の外国車メーカーの新規登録台数が、前年同月比8%増の2万5770台と4ヵ月連続で前年実績を上回っている。11月単月で見ても過去2番目の台数を記録、登録車全体に占めるシェアは過去最高の10%となった。クリーンディーゼル車比率は22.2%と10ヵ月連続で20%超えと、新型車効果とこのクリーンディーゼルの安定的な人気に支えられ、輸入車販売を牽引している。1月から11月までの外国車メーカーの累計販売台数27万4595台と前年同期比で3.6%増(日系メーカーの逆輸入車は含まず)と、12月に大幅な落ち込みが無ければ大台の30万台超はほぼ確実で、大台超えとなれば1997年以来の20年ぶりの30万台超となる。日系自動車メーカーの車輌価格が年々上昇したことで、魅力ある外国車メーカーが低金利と相まって選択されるようになってきている。また好調な景気に支えられ人と違った自動車に乗りたいという、新規顧客を上手く取り込めているのが大きいと思われる。本邦の自動車購入希望者も2極化してきた気がします。