最近の円安定着と東京オリンピック決定以降、訪日外国人の数は日増しに高まっているのは皆さんご周知の通りだと思います。そんな中、最近レンタカー事業者からよく質問を受けるのが中国人旅行者のことなのです。どういった内容かと申しますと本来中国は交通法規の共通化を進めている、いわゆる「ジュネーブ条約」に未加盟なので、本邦で運転出来ないため、必然的にレンタカーを借りることが出来ません。しかし中国からの旅行者のはずなのに、中国本土以外の「ジュネーブ条約」に加盟している国の免許証を持参して来るという内容でした。(特に多いのが、フィリピンや香港の免許証)中国人旅行者の方々は、海外へ免許証を取りに行ってから日本や他の国へ行くのですか?という質問ですが、答えはNOです。お金を払えば、インターネットで簡単に取得出来る免許証となっています。そういう状況下で取得した免許で、本土と異なる右ハンドル、左側通行を走行するのですから事故が増加するのも無理は有りません。今後中国からの旅行者は、パッケージの団体旅行から少人数型のフリー滞在型へ必ずシフトしてくると思われ、レンタカー事業者はそういう背景の下、貸与された方が宜しいでしょう。特にスピードが出せる地方(特に北海道)は、事故が発生した際の被害は甚大になるため、啓蒙活動はもちろん、先進運転支援システム標準装備をラインナップし、少し割高に貸すなど、先を見越した対処をするべきでしょう。