ケーヒンは、チェコと中国の工場でコンデンサー(熱交換器)の生産能力を増強すると発表しました。今回の生産能力増強は、独VWグループからの受注拡大に対応するためで、同社のグローバルでの生産能力は現行の約1割増しとなる1100万台となる。チェコでは工場に1ラインを増設し、18年夏に年間生産能力を現在より85万台増となる285万台に引き上げる。重要な工程である電熱炉には、温度設定の細密化が可能で品質向上に貢献する新らしい設備を始めて導入する。中国では大連の佛山工場のボトルネックとなっていた生産工程を改善し、年間生産能力を30万台増加させ、18年夏には生産能力は300万台になるという。同社はVWの「MQB」プラットフォーム適用車種や、アウディ「MLB」プラットフォーム適用車種にコンデンサーが採用されており、今後受注拡大が見込まれているため、今回の生産能力引き上げに至った。

(日刊自動車新聞より)