マツダ自動車は28日、マレーシアで新型「CX-5」のKD(ノックダウン)生産を開始したと発表しました。これに合わせて従来本邦から輸出していたフィリピン、インドネシア、カンボディア、ミャンマー向けなどもマレーシア生産車輌に切り替えていく。マレーシア工場の生産能力は年間2万台、アクセラと「CX-5」を生産しているが、今後は生産台数の9割を新型「CX-5」が占める計画だ。今回の新型車生産に当たり23億円を投資、専用の高意匠色用塗装工場を新設したほか、溶接工程の一部を自動化するなど、日本と同等の生産技術を実現させている。今後発動されるASEAN域内の自由貿易協定を睨み、ASEAN域内の生産工場移転や開設は、より一層加速するものと思われます。逆に日本では今後、利幅の薄い小型車を中心にASEAN域内で生産された、いわゆる逆輸入車販売が増加すると思われます。