電気自動車(EV)に用いられる鉱物の一つ、コバルトの価格が昨年比で2倍以上に跳ね上がっている。8月1日時点のコバルト価格は1年前比で117%高騰、主たる要因はコバルト産出国トップのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で紛争が長期化していることと、児童労働問題により、供給量が急減していることが挙げられます。世界的に先進国や人口が多い国で電気自動車(EV)への代替政策を模索していることで、昨今のコバルト価格上昇は頭の痛い問題だ。当サイトで何度もレポートしておりますが、世界的にEV化が急加速すれば、リチウムやコバルトの価格は青天井になる可能性が高く、結果車輌価格が跳ね上がるリスクも覚悟する必要があるかもしれません。ただコンゴ民主共和国の問題が片付けば、多少落ち着きを見せるでしょうが、リチウム同様産出国が偏っている鉱物資源は、需要と供給のバランス次第で値動きはかなり変動するものと思われます。