昭和シェル石油グループは、サウジアラビアのアブドラ王立科学技術大学と国際石油・ガス協力機関が取り組む「太陽光エネルギーを用いた硫化水素の分解による水素製造に関する共同事業」に参画すると発表しました。同事業は、CIS薄膜太陽電池を利用して、硫化水素を電気化学分解し、硫黄と水素を得るというもので、同プロジェクトは今年4月から3年間の予定で実施する。油田やガス田の副生ガスには、高濃度の有毒な硫化水素が含有、安全操業や生産の効率化のため、硫化水素の分解無害化技術が求められていた。昭和シェルは、産油プロセスと組み合わせた新たな技術を開発するとともに、グループの強みであるCIS薄膜太陽光発電技術の応用範囲を拡げていく。

(日刊自動車新聞より)