2017年上期(1~6月)のエコカー構成比でPHV車がプリウスPHV効果で前年同期比で大きく販売を伸ばしましたが、クリーンディーゼル(CD)車も前年同期比13.4%増と引き続き堅調に推移しました。特に茲許欧州メーカーのCD輸入車が前年同期比で5割増加したのが大きく寄与、以前から当サイトで何度もレポートしている通り、魅力の有るディーゼル車の人気は郊外や地方を中心に根強い裏返しだ。自販連がまとめた上期のディーゼル車販売台数は、前年同期比より9690台多い8万1918台となり、車輌販売に占めるディーゼル割合は5.2%と、前年同期を1ポイント上回って着地した。

CD車販売の内訳は、三菱自動車が前年同期比10.1%増の6179台、トヨタ自動車は同29.1%減の3693台、マツダ自動車は同2.3%減の3万9658台、輸入車は同55.8%増の3万2387台という結果に。ここまで国内CD車販売を牽引してきたマツダ自動車が息切れしてきた一方、輸入車はここ数年好調に推移してきている。背景には日本車には無い魅力の有る輸入CD車のラインナップが拡充されてきているのが、大きいと見ています。輸入車販売のディーゼル比率も前年同期の12.8%から今期は19.6%と、大きくじょうしている。さらに年後半にはVWグループもCD車の国内投入を計画しており、輸入車メーカーのディーゼル車販売台数は更に加速していきそうな気配だ。

欧州市場向けにクリーンディーゼル車のラインナップを揃えている日系自動車メーカーも有りますが、SUVで本国に投入するのは非常に面白いと個人的に思っています。

(一部日刊自動車新聞より)