スリランカが揺れている。コロンボ港の代替港として、前大統領ラジャパクサの出身地のハンバントタに、2010年中国のバックアップを受け建設されたハンバントタ港。インフラ整備に掛かった費用は80億ドル以上とも言われ、その費用は中国輸出入銀行からの借り入れで賄っており、利息は年率6.3%という。今現在残る債務残高は13億ドルを超えており、背に腹は代えられない現政府は、ハンバントタ港を運営していたスリランカ国営企業の株式80%を中国国営港湾会社へ99年間株式貸与をすることで、11億2000万ドルを調達した。パキスタンのグワダール港、バングラデシュのチッタゴン港、ミャンマーのシットウェ港と中国の真珠の首飾り戦略を含めた一帯一路構想は、着実に成果を上げてきている。