9月の日銀金融政策決定会合後に発表されました、長短金利操作(イールドカーブコントロール)ですが、大統領選挙後の世界的な長期金利上昇を受け、17日(木)に第1回目の指値オペレーションが実行されました。今回が初めてのイールドカーブコントロール実施となりましたが、上手く行くのか、行かないのか、市場は固唾を飲んで見守っております。為替市場、債券市場は、暴れ出すと一方向に動き易い性質が有るため、注視すべきだと思います。仮に長期金利の上昇を、思うようにコントロール出来なかった場合、住宅ローン、REIT等にダイレクトに波及し、膨れ上がっている都市部の不動産投資に悪影響を及ぼす可能性も有るからです。以前のレポートで、長期金利が大幅に下落したことを受け、借り換えや借り入れを促したのは、こういう事象がある程度予期出来たからに他なりません。どのメディアも報道しませんが、マイナス金利政策は、外銀にとっては打ち出の小槌となる一方、邦銀を始め日本国内では、負の側面の方が多かったのです。