宇部興産(4208)は、リチウムイオン二次電池の負極材料に使用される、チタン酸リチウム(LTO)の開発を加速し2016年までの実用化を目指すと発表しました。LTOの実用化に関する研究テーマが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「平成26年度戦略的省エネルギー技術革新プログラム」の助成事業にも採択され、現在様々なメーカーが実用化に向けて動き出しております。同社はリチウムイオン二次電池の分野で、電解液やセパレータを1990年代から事業化しており、LTOの研究開発は先端エナジーマテリアル開発センターで2013年から開始されています。燃料電池車が市場を席巻するには懐疑的な見方が多い中、やはり嫌でもハイブリッド車や電気自動車に注目が集まっており、今後も二次電池関連は注目でしょう。

(一部日刊自動車新聞)