ドイツの憲法裁所はECBによる量的金融緩和政策は、財政ファイナンスを禁止しているECBの規則に違反していると訴えておりましたが、これに対し欧州司法裁判所は、ECBによる量的金融緩和政策は合法であるという判決を下しました。法律的には抵触する量的金融緩和が日米英で行われている以上、欧州司法裁判所も認めざるを得なかったのかもしれません。この判決を受けて、早ければ22日、遅くても前半にECBによる量的金融緩和を実施する可能性が、いよいよ高まってきました。すでに外国為替市場ではユーロ安が進んでおり、緩和が正式に実施されれば更なるユーロ安を伴うと思われ、ユーロ決済をしている輸出業者の方々は注視すべき案件でしょう。