原油先物価格が8月までの100ドル台から50ドル台に暴落しているのは、皆さまご周知の通りだと思います。シェールオイル開発の加速、サウジアラビアの減産拒否、国際的な需要低迷と色々言われておりますが、実際は事情が違う可能性が有りそうです。ロシア大統領は欧米の経済制裁に対して、報復措置として冬場に絶対的に必要な欧州向け天然ガス停止を目論んでいるとみた欧米が、先手を打つ形で原油先物価格を暴落させたということが漏れ伝わってきております。以前ロシアがウクライナのガス使用料金未払いということで、一時天然ガスを意図的に止めたため暖を取れなかった欧州で、日常生活が送れない苦境に追い込まれた苦い過去が有り、それを危惧した欧米が連携で今回の原油安を演出とした可能性が高いということです。今後の国際社会とのやり取りに、益々注目が集まりそうです。