異次元の量的・質的緩和政策によって国債市場で発行される本邦国債をうわばみのように吸い取る日銀ですが、ここまでくると市場の原理という概念は完全に崩壊しており、短期国債に至ってはマイナス金利にまでなる有様です。確かにインフレ目標を2%に設定して量的・質的緩和を断行するのは、長期のデフレ化で経済が矮小化した市場にとって刺激になるのは確かだと思います。ただ実際中古自動車業界全般に限っては、緩和マネーの恩恵は全く無く、むしろ新車販売の不振による入れ替え車輌の激減で輸出向け中古自動車の価格が上昇、消費税の立て替え費用の上昇など、厳しい環境に晒されているのが現状です。中古自動車が安定して輸出されているから市場で自動車のリセールバリューが期待出来る訳で、中古自動車輸出業界を始め中古自動車業界全体に、救いの手を差し伸べて頂きたいものです。