ソニーは、夜間でも高画質でカラー映像が撮影出来る車載カメラ向けCMOSイメージセンサーを開発、来月からサンプル出荷を開始すると発表しました。開発品は、高効率で光を電子に変換するフォトダイオードを採用するとともに、電圧への変換効率も高めた回路を搭載し、従来比2倍となる世界最高の感度を実現。電気信号を75dbまで増幅するプログラマブル・ゲイン・アンプを搭載、闇夜に相当する0.005ルクスの照度でも高画質にカラー撮影が可能。従来より露光時間を拡張できるワイド・ダイナミック・レンジ方式に対応、イメージ・シグナル・プロセッサーと組み合わせることで、低照度領域での画質を改善可能にしました。また近赤外領域の光への感度を向上しており、近赤外用LEDを照射しながら撮影した場合の被写体の認識精度を高められるとのこと。近年のソニーは業績が芳しくなく、本社ビルを売却するなど暗いニュースが多かったですが、今後世界的に需要が高まる車載カメラ、監視カメラ、定点観測用カメラ、災害対策用カメラなど、技術のソニーを復権させてもらいたいもであります。

(一部日刊自動車新聞)