昨日欧州中央銀行マリオ・ドラギ総裁は、政策金利を現行の0.15%から0.05%の異例の超低金利政策を発表、為替市場では一気にユーロ安が進みました。ユーロ決済マーケットのお客様に対して、今週初めにECB会合には要注目とお伝えした通り、対円で一気に1円50銭以上のユーロ安水準にまで下落。同時に異例のマイナス金利政策(ECBに預金したままにすると、逆に金利を支払う仕組み)は、マイナス0.2%にすると決定しました。現在のマイナス金利政策で、中央銀行に預けられない資金が、長・短期国債市場に流入し続け、欧州各国の長期国債は高騰(低金利)しており、特に顕著な短期国債市場(2年債)では、ドイツを始めとして8カ国でなんとマイナス金利となっている状態になっています。例のロシアに対する経済制裁で、ドイツDAX指数は10%の大幅下落したのち、現在は行き場の無い資金が再び流入している始末。日欧の異常なまでの金融緩和は、ゆり戻しが起きた時のインパクトは尋常では無くなるかもしれません。