順調に販売を伸ばしているアイシンAWですが、2020年度までに世界販売1千万に目標を設定し、更なる販売台数増加を狙います。2013年度はトヨタグループ、VWグループを中心にせかい45社に拡大し、売上高8%増の1兆530億円と世界販売と共に過去最高を記録しました。2020年度までに世界販売1千万基、連結売上高1兆5千億円、利益率7.7%水準、世界シェア15%以上とする。ただトヨタ以外の欧州メーカーからは、燃費性能と共に品質が極めて高いので購入しているが、コストは競合他社よりも割高な感は否めないと指摘されており、今後は製造コストの削減も命題となりそうです。かつてトヨタに次ぐ顧客だったGMが内製に切り替えたことを踏まえると、性能プラス価格というのも大きなポイントとなるでしょう。ただこれには「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA、テンガでは無い)」に基づいて開発する次世代型ATを2016年からトヨタ向けに納入予定ですが、ギアトレインを中心に共通化を図り他社向けにも流用する予定。今後の販売拡張に向けて、岡崎東工場を含む国内工場が担う形ですが、組立工場として米国・中国の他新たな組み立て工場を模索しているとの事。アイシンAWの次世代型ATのお目見えが待ち遠しい。
アイシンAW納入先比率
トヨタグループ・・・47.1%
VWグループ・・・26.5%
欧州メーカー・・・12.3%
日系メーカー・・・6.9%
米国ビッグ3・・・2.5%
中国系汽車・・・4.2%
(一部日刊自動車新聞)